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note.com/yasuharakenta
【1:変なクラス】 「うちらマジ変なクラス!」という表現がある。 これは中高生がよく使う言い方で、楽しくて最高!というのを「変」という言葉で表しているんだと思う。僕自身も高校生のころよく耳にしたし、口にもした。 でも、どうしてわざわざこういう言い方をするんだろう。 楽しかったなら「私はすっごく楽しかった!」と自分だけを主語にしても別に問題ないはず。それをわざわざ「変なクラス」と言うのは、クラスという単位で囲うこと自体に意味があるということだ。 クラスという単位を意識することで、他の人たちにはわからない、自分たちだけが知ってる、ということを強く感じれるんだと思う。「この感じ、うちらにしか分からないよね」というときに楽しさは増幅されるから。 だから「変なクラス」は、特に体育祭、文化祭、年度末の時期といった、クラスの単位を意識する時期に多発する。他とは違うという感じが出したいのだと思うと、最高と
(このエッセイは微妙にではありますが前回のエッセイと繋がっています) (「移動教室」は、教室移動のことではなく、修学旅行のような「宿泊行事」をあらわす用語です。東京あたりでしか使われていないみたいです) ーーーーーー 移動教室の夜は、どうして好きな人の話になるんだろう。 中2のときもそうだった。僕は口を割らなかったが、2つ隣の布団で寝ていた同級生は僕と同じ人を好きだと言った。彼は騒がしくもなければ静かでもない、嫌われてはいないがモテてもいない、つまりは普通の中学生だった。 会話はヒソヒソと続き、就寝時間を軽くすぎた頃、突然彼が「あー!」と、必殺技を出すときのような声量で叫んだ。 「あー! 〇〇、おかしてえー!!」 それは、さっき好きだと言った女の子の名前。当然周りは静まり返ったが、「何言ってんだよー」と苦笑いが起きた程度で、会話はまたヒソヒソと続いた。あの山ちょくちょく噴火するのよみたいな
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