Xで「寂しい」と指摘された福岡市の小学校向けの給食。1食で620キロカロリーだという。=福岡市教育委員会提供 物価高が続くなか、全国各地の「貧相な給食」が時折、SNSで話題になる。福岡市では今年4月、小学校の唐揚げ1個の給食がX(旧ツイッター)で「少なすぎる」「寂しい」と指摘されたが、担当者によると昔ながらの給食だという。背景や理由を取材した。 【写真】0.5円オーバーでも「作り直し」 悩む給食作りの現場 福岡市学校給食公社のホームページによると、この献立は、麦ごはん、鶏の唐揚げ1個、春キャベツのみそ汁、牛乳だった。計620キロカロリーあり、1食あたり600キロカロリーの市の基準を満たしていた。 市教育委員会の野原健・給食運営課長は「確かに、見え方はちょっと考えないといけない」。ただ、唐揚げは1個約60グラム、155キロカロリーを基準に作っていて、「(通常の)2個分くらいの大きさがある」と