認知症やその疑いがあり、2024年に全国の警察に届け出があった行方不明者が、前年比918人減の1万8121人だったことが5日、警察庁のまとめで分かった。依然として高い水準で推移している。発見時に死亡が確認されたのは491人で、このうち約8割の382人が、最後に姿が確認された場所から5キロ圏内で発見された。 高齢化を背景に、認知症不明者数は統計を始めた12年から2倍近くになっており、警察庁は発見時の詳細を初公表した。 死亡が確認された491人のうち、5~50キロ以内で見つかったのは93人。50キロを越える地点で見つかった人も15人いた。発見場所は「河川・河川敷」の115人が最も多く、「用水路・側溝」79人、「山林」が71人など。おぼれたり転落したりする事故が要因とみられる。ドローンでの捜索も実施されており、発見した不明者は8人で、うち4人が生存していた。 位置情報を取得できるGPSなどの活用