10日午後4時52分ごろ、東京都足立区綾瀬のマンションで、「母親をハサミで刺した」と110番通報があった。警視庁綾瀬署員が7階の一室で、住人の小松慶子さん(83)が首から血を流して倒れているのを発見。玄関にいた男が「自分が刺した」などと話したため、殺人未遂容疑で逮捕した。女性は搬送先の病院で死亡し、同署が容疑を殺人に切り替えて調べている。 逮捕されたのは、小松さんの次男で無職の邦紀容疑者(49)。逮捕容疑は10日午後、ハサミで慶子さんの首などを複数回刺し、殺害しようとしたとしている。 同署によると、邦紀容疑者は小松さんと2人暮らしで、「将来のことで悩みがあった」と供述している。小松さんは居間のソファ近くで倒れており、凶器とみられるハサミも室内で発見された。邦紀容疑者は刺して数時間後に通報したとみられ、同署が詳しい経緯を調べている。