知性を身に付けるには読書をすると良い、ということがよく言われる。そのため、自分の知力を磨くことを目的に読書に励む人も多いはず。 しかし見ていて不思議なのは、それなりに読書量があるにもかかわらず、あまり知性がないように見える人が少なからず存在することだ。また、地頭が良いというのか、ほとんど本を読まないのに頭が良いと感じる人も多い。 総合的に見れば、読書は知性を得るうえで一定の寄与をするとは思うが、ただ読むだけでは十分ではないのかもしれない。したがって、「読書をすれば頭が良くなる」とは一概に言えない可能性がある。 もちろん、何もしないよりは読書をした方が良いとは思うが、なぜ本をたくさん読んでいるのに頭が良くないように見える人がいるのか、について考えてみる。 * 通常、読書をすれば視野が広がる。著者は自分とは違う人間なので、自分の意見と違うことが書かれていれば視野が広がるし、似た意見であれば補強
